世界映画紀行 - World Express Vol.10

当世モスクワ映画事情

Movie Report from Moscow

文と写真:ミ〜シュカ

Text & Photo by Mishka

構成:夫馬 信一

(2001/01/08)

 


昨年末、メルマガ「パ○ナスはモスクワの味?」を発行されているモスクワ在住のミ〜シュカさんから、僕のもとに一通の電子メールが届きました。内容は同年7月にモスクワで行われた「日本映画祭」のパンフレットが手に入ったから送るというもの。やがて、私の手元にはこのパンフレットと、最近のモスクワで撮影した2枚の写真、そしてわずかなメモを同封した封書が送られてきました。

かねてからミ〜シュカさんに、ロシアの映画事情についてのレポートをお願いしていたことから送っていただいたこれらの資料。今回はミ〜シュカさん多忙のため記事の執筆まではお願いできませんでしたが、私の手元に届いた資料と写真、そして彼女の手になるメモの数々から、現代ロシアの映画事情の一端をちょっと覗かせていただきましょう。


モスクワ 日本映画祭

 7月5日〜14日、沖縄サミット開催記念でした。初日は「菊次郎の夏」。オープニングセレモニーは盛大であったらしいです。初日は寿司やら何やらと大盤振る舞いの大レセプションがあったそうです。MTVでも紹介されていました。反響は…どうだったんでしょうね?

(F脚注)ミ〜シュカさんが送ってくれた資料を見ると、正式名称は「九州・沖縄G8サミット記念/モスクワ 日本映画祭」。したがって、パンフレットのあちこちにも例の九州・沖縄サミットのロゴマークが使ってあり、パンフレットの表紙を飾っているのも、沖縄を舞台にした「ナビィの恋」のスチール。この映画祭自体は在ロシア日本大使館と国際交流基金の主催で、何と入場無料で行われた。開催場所は開会式は映画館プラハ、それ以外はすべて映画館ザリャジエ。日本語のオリジナル音声にロシア字幕を入れて上映しました。上映作品は下記の通り。

 

5日(開会式)18:30「菊次郎の夏」

6日 18:30/8日 16:30「ナビィの恋」

7日 18:30/9日 16:30「リング」

8日 18:30「学校の怪談4」

9日 18:30「ガメラ3/邪神<イリス>覚醒」

10日 18:30「CURE」

11日 18:30「なぞの転校生」

12日 18:30「どこまでも行こう」

13日 18:30「ニンゲン合格」

14日 18:30「まひるの星」(ドキュメンタリー)

 

 海外の映画祭で話題になった作品から大ヒット作まで、結構幅広いラインナップ。僕なんか「リング」あたりをモスクワっ子がどう見たのか、「ガメラ3」なんかは受けたのか、ちょっと聞いてみたかった気がします(「ガメラ3」は僕の出演作なので気になります!)。これで入場無料っていうのは、なかなか嬉しいですよね。

 

モスフィルムのシンボル

 ロシア、いや、ソビエト映画のはじまりに登場するこの像。モスフィルムをご覧になられた事のある方は、ピンとくるはずの像です。実物は、燃えたオスタンキノTV塔の近くにあります。

 

(F脚注)かつてのタルコフスキー作品でもミハルコフ作品でも、はたまたあのバカ長い「ヨーロッパの解放」でも、復元版「戦艦ポチョムキン」でも、必ず登場するこの労働者の像。まぁ、波がザッパ〜ンと打ち寄せるところに東映の三角マークが出たり、雲からニョッキリ頭を出した富士山に松竹マークが出る(現在の松竹マークは違ってます)ように、モスフィルムのオープニングは何と言ってもこれですよね。何とあの火事が起きたテレビ塔のすぐそばにあったとは驚きです。

 

 

 

モスクワの映画館

 モスクワの南、トゥーラ州の元映画館。現在は散髪屋のようです。

 

(F脚注)ミ〜シュカさんが以前メールで伝えてくれたところによれば、現在ロシアでは映画はかなりの斜陽の状態とか。やはりかつての西側のように、みんなテレビを見てしまうようです。その中でも人気があるのはアメリカ映画ということで、国産のロシア映画はますます苦しい立場に追い込まれているようです。今回ミ〜シュカさんが送ってくれた写真は、まるでそんな映画の不景気ぶりを象徴するよう。何と映画館を床屋にしちゃったようなんですが、中は一体どんなふうになっているんでしょうね(笑)? 想像がつきません。

 


 パ○ナスはモスクワの味?

 http://www.parumos.com/

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