世界映画紀行 - World Express Vol.2

中国電影探訪 その1

Movie Reports from CHINA - Part 1

文と写真:金子 正

Text & Photo by Tadashi Kaneko

(1999/07/11)

 


「世界映画紀行 - World Express」の何と第2回。ホントに連載になってしまいました! で、今回登場するのは私の古い知り合いの金子 正氏。氏は中国を中心に海外出張の機会が多く、今回のレポートもその合間に取材してくれました。しかも、第1回と銘打っているということは、シリーズ化か? もう、これだけで「世界映画紀行」の存続は保証されたも同然です(笑)。


◇大連の映画館

 大連は中国の遼寧省にある対外開放された近代都市です。中国にも東北地方と呼ばれる地域があり、北から黒龍江省、吉林省、遼寧省の3つの省が中国の東北地方と呼ばれていて、東北三省とも言います。大連は東北三省の中で最も南に位置する遼寧省にあり、遼寧省の中でも最南端にあります。

 まわりは海に囲まれた風光明媚な都市です。人口は約550万人。これは公称ですが、中国では統計数字はあてになりません。 550万都市と言っても、いわゆる日本の市の大きさとは比べ物にならない位広い面積を有してますので、実際の市街地人口は200万人程度ではないかと言われています。この街は中国の中でも極めて変わった街で、いわゆる中国的な風景は全くと行って良い程街中にはありません。

 みなさんがイメージする自転車の多い朝夕の風景もありません。きれいな外装のバスが走り、路面電車が3路線あり、市民の足も発達しています。近代都市といいましても、上海の様に表面的に近代化を象徴している高層ビルの乱立する大都市では無く、海があり、山があり、ビルがあり、緑があり、住宅地がありと、均整のとれた近代都市といえます。

 極めて中国らしくない街、それが大連です。歴史的な要因も否定できません。

 ロシアの、そして我が国の占領下にあった街ですから、両国の面影がそこかしこに残っており、いわゆる異国的な風景を作り出しています。その植民地時代の建築物を取り壊す事なく、文化財として市が保存を指定しているという点も、特筆すべき点かもしれません。

 この大連に私は去年の6月から毎月仕事で行き来しています。最近では日本にいる時間よりも大連で過ごす時間の方が長くなって来ています。そんな理由からこのホーム・ページの主催者から執筆の依頼を受けお引き受けした訳です。

 私はマニアックな映画ファンではなく、ごく普通の映画好きです。と申しましても年に数回しか映画館に通えない忙しい男ですが、中国で過ごす休日には極力映画館に足を運んで、中国の映画を楽しんでみたいと思っています。それには語学力が肝心なのですが・・・

 こころもとない語学力です。

 

 まず私の地盤とも言って良い大連の都市事情を少しお話しさせて戴きましたが、映画に話しを移します。

 先月は23日間大連に滞在していて、休日に2回映画館に足を運んでみました。中国に仕事で行きはじめて3年になりますが、映画館に行ったのはこれが初めての経験です。

 これまではそれ以外の方法で休日を楽しんでいましたが、一年間大連に足を運んでいますので、遊ぶネタ切れになって来ました。

 で、主催者からのお話があったのをきっかけに映画館に足を運んでみた訳です。もともと行ってみたいという気持ちがあったのですが、どうも一人で入る勇気がなく、たまたま主催者から背中を押されてようやく重い腰から重しが取れました。まず今日は映画館のお話。

 大連でも映画館街があります。市の中心部にある友好広場というロータリーの周囲がそれです。

 この広場は、大連のメイン・ストリートである人民路という道路の真ん中に、何故か大きなゴルフ・ボールがドーンとある、日本人が見たら変わった光景のロータリーをいいます。

 まずその周囲にある一番有名な映画館に行ってみました。中国では映画館の事を電影院と言います。

 私が行った電影院は進歩電影院という名前の映画館でした。東京で言えばマリオンです。

 3F建てになっていて、中にはいくつかのホールがあります。シネマ・コンプレックス状態になっている訳です。去年の暮れにたまたまこの映画館の前を歩いて居たところ、ものすごい人垣ができていて、何が起こったのだろうとのぞいていると、ワゴン車が現れて俳優らしき人が降りてきて映画館に入っていきました。

その瞬間野次馬達がわーっつと殺到していてすごい騒ぎでした。翌日友人に聞いたところ、中国で有数の映画スターだったそうです。日本と同じで、初日の舞台あいさつがあったのですね。中国でもやっぱり主演俳優本人による舞台あいさつがあるのです。

  で、今回は何を見たのかと言うと、ポスターの絵柄を見て決めた映画なので、よく覚えていないのですが・・・

 デジカメでポスターも撮って来たのでこれを見返してみました。  日本語に無い字が混じった題名なので、書けません。みなさんポスターを見て下さい。

 主演は香港スターの周潤発。英語名があると思うのですが、わかりません。顔は知ってるのです。私としては好きな俳優なのですが、誰かご存知な方、逆に教えて下さい。

(F注:チョウ・ユンファのハリウッド・デビュー作「リプレイスメント・キラー」です。)

で、内容はというと、すみません、極めてつまらない映画だったので、20分で映画館を出て来てしまったので、レポートできません。やたら撃ち合う暗い映画でした。すみません、チープなレポートで。私としては映画よりも、今回は映画館に興味があったものですから。中国の映画館がどうなっているのか興味がありませんか?私はそっちに興味があったのです。

 100人位のキャパの小さな映画館でした。

 ホールの真ん中に一本通路があり、その両脇が座席になっていました。特筆すべきは全席カップル・シートになっているのです。椅子自体は木でできたフラットな作り、いわゆるベンチなのですが、約2人が座るスペースの両脇には仕切りがあって、カップル・シートを形造っています。前の座席までのシート・ピッチも広いし。

 とにかくこの座席に感動してしまいました。中国でもカップルで映画を見る人達が多いのですが、この座席なら当然カップルには最適だし、逆にカップルの多い映画館に一人で行っても、このボックスの中に入ってしまえば、となりのカップルは目にはいらないし。映画館としてはすごく理にかなった座席なのではないでしょうか。私はそう思いました。

 ベンチで、座る場所も背側も横も木の板ですが、空間が広いせいで、あまり苦になりません。

 というよりも20分で出てきてしまったので、全編見たとしたらどうだったかはわからなかった訳ですが・・・!!

 

 次回は全編を見た、2度目の映画館体験をお話させて戴きます。あさってから又大連へ出張なので、次の投稿までしばしのお別れです。あしからず。


…ということで次回に乞うご期待。金子 正氏の中国旅行記にご興味ある方は、こちらにもお寄りください。

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 「go!go!traveler!!!」というコーナーの「社長の大連紀行」に載ってます。

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